忍者ブログ
[173] [174] [175] [176] [177] [178] [179] [180] [181] [182] [183]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

外国語が好きな人には、どんな仕事があるだろうか。
そのためにどんな準備が必要だろうか。
 
学校や軍隊、平和部隊や海外旅行などで、言語を学びそれを使うことの楽しみを知るだろう。
1つの言語を徹底的に学ぼうとか、それとも他の言語を学ぼうとか思ったときに、「何に使うのか」とい問いの心配がある。
 
複数の言語を知っている人々が、その能力を使って人生を良いものにする方法はたくさんある。
 
言語で生活するには2種類の方法がある。
ひとつは言語の仕事(Careers in Language)とも呼べる、言語能力が中心な専門職である。
もうひとつは、仕事における言語(language in Careers)とも言える、言語が、仕事上の重要な道具となる職業である。
 
言語の仕事(Careers in Language)は、直接的に、ひとつもしくは複数の優れた言語能力に基づいている。
典型的なものが言語教師である。学校や大学、その他の語学教室で多くの勤め口がある。アメリカでは、局所的に教師が不足しているため、多くの国から教師を受け入れている。
もしも言語とその文化が好きならば、教師になるのはどうだろうか。とてもやりがいのある仕事だ。
 
そして、翻訳と通訳の仕事がある。
両方とも、飛び抜けた言語能力と深い文化理解が必要で、加えて特殊な訓練を受けなければならない。
科学記事から法的契約、文学、不審なメールから、食品の広告に至るまで、仕事は多岐にわたる。
 
通訳は、単一言語話者の患者と医者のやりとりを手助けするし、仕事上での役員や外交官との海外出張や、'language line'という電話での通訳の仕事もある。
本当に良い翻訳者や通訳者を見つけるのは難しいので、国や地方の行政府から、多国籍企業、非政府組織での仕事がたくさんある。
 
言語の仕事(Careers in Language)は言語能力なしには出来ないが、外国語を話し読める人のほとんどは、この仕事に付くことが出来ない。
外国語を話したり読んだり出来る人では、仕事における言語(language in Careers)の仕事に就いていることが多い。
社会福祉士、警察、役者、医療事務員、買い出し人員、新聞記者、歴史家など、さまざまな専門的な職業に付く。それらは言語が中心ではないが、言語を知っていることで有利になる仕事である。
この仕事では、言語は道具として力を発揮する。
複数の言語を使用出来るビジネスマンには、高い給料が支払われることが一般的であるし、海外の論文を読む科学者も、さまざまな国の本を扱う司書も、熱帯雨林で活躍する環境問題研究者も、医者やナースも、外国語が話せることはとても有利である。
 
政府に関して考えると、外交官は仕事の為に複数の言語が使用できることが望ましいし、アメリカの軍隊の事務員には同等の能力が求められていた。
諜報機関や法の執行部、法廷や、調査事務所などの商業組織では、何百もの役職で言語能力が求められている。アメリカでは、80以上の連邦政府機関で100以上の言語の専門家を必要としている。
これらの仕事は教師や翻訳家のような言語の専門職ではないが、言語能力のある職員、社員は組織に取ってとても価値があると認識している。
 
そしてもうひとつの、言語に興味がある人の仕事が、言語学者である。
言語学者は、言語一般に、もしくは特定の言語に存在する、システムの調査である。そして、文化的社会的文脈の中での言語の機能の研究もする。
言語教授法や音声認識ソフト、コミュニケーションスキルの向上の研究など、応用言語学(Applied Linguistics)と呼ばれる分野も含んでいる。
言語学専門家は、文語文法、電子コミュニケーションのための辞書、自動翻訳、学生の指導まで、おおくの重要な仕事に携わっている。
行政的対話、公的関係、医者と患者の意思疎通、法廷での文化的な言語使用の差などの現象に、専門的な調査や助言を与えてくれる。
有名な言語学者デボラ・テネンは、職場や家庭での意思疎通の失敗などに関するさまざまな洞察を本に記している。
 
言語を学び、それが楽しいと思うのならば、その気持ちに従い、言語学習に多くの時間を割くべきである。
何かにつけて、その能力は功を奏するだろう。
 
Frederick H. Jackson, "42 Can you make a living loving language?"
E. M. Rickerson, Barry Hitton, ed., The 5 Minute Linguist (USA; Equinox Publishing Ltd., 2006) 

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
言語学が大好きな一般人のブログです。 過去の記事は、軌跡として残しておきます。
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
プロフィール
HN:
てぬ
性別:
女性
自己紹介:
大学院で言語学を学びたい大学生が、日々の勉強の成果を記録してゆく為の、個人サイトでした。
最新コメント
[07/22 てぬ]
[07/20 ren]
[05/24 てぬ]
[05/22 ゆう]
最新トラックバック
バーコード
P R
忍者ブログ [PR]