その一つは恣意性(arbitrariness)である。
言葉の形と意味の関係は、慣習の問題であり、言語間では根本的に異なる。
いぬ dog chien
どれも、あの四本足の飼いならされた動物を示す言葉だが、
どの形も音も、これ(↓)にまったく似ていない。

もし言葉の形と意味に親密な関係性があったら、
日本人にとって、dogもあれ(↑)を示すということを、理解しにくくしてしまう。
韓国語で
「9、九つ」のことを「アホ(ッ)」と言うが、
そんな感覚に似たようなことが起こるのだろうと、私は思う。
しかし形と意味の間に、まったく関係が無いわけではない。
擬音語(オノマトペ)などが良い例である。
「bark」は実際の犬の鳴き声と深い関係がある。
でも、フランス語(aboyer)や日本語(吠える)とは全然似ていない。
自然と言語の間にどんな関係があるのか、
なかなか説明はしにくい。
実際、言葉の形と、意味との関係が希薄であることは、とても便利なのである。
たとえば「らくだ」。英語でも「camel」だが、
これは、そのほかのもの、「馬」や「鹿」など、と区別するのに大変便利な言葉である。
アラビア語では「らくだ」を示すのに、
日本語には無い、たくさんの単語がある。
英語では、「dog」は細かく「hound」「mastiff」「spaniel」「terrier」「poodle」に分かれる。
すべて犬に関する単語だが、それぞれに形の関係性は無く、
どれも「dog」との形の関係も無い。
逆に、「spaniel」と「spanner(工具のスパナ)」に意味上の関係は無く
「poodle」と「nooble(麺)」の意味上の関係もやはり無い。
以上のように、言葉の形と意味との関係は、とても恣意的である。
言葉の形と意味の関係は、慣習の問題であり、言語間では根本的に異なる。
いぬ dog chien
どれも、あの四本足の飼いならされた動物を示す言葉だが、
どの形も音も、これ(↓)にまったく似ていない。
もし言葉の形と意味に親密な関係性があったら、
日本人にとって、dogもあれ(↑)を示すということを、理解しにくくしてしまう。
韓国語で
「9、九つ」のことを「アホ(ッ)」と言うが、
そんな感覚に似たようなことが起こるのだろうと、私は思う。
しかし形と意味の間に、まったく関係が無いわけではない。
擬音語(オノマトペ)などが良い例である。
「bark」は実際の犬の鳴き声と深い関係がある。
でも、フランス語(aboyer)や日本語(吠える)とは全然似ていない。
自然と言語の間にどんな関係があるのか、
なかなか説明はしにくい。
実際、言葉の形と、意味との関係が希薄であることは、とても便利なのである。
たとえば「らくだ」。英語でも「camel」だが、
これは、そのほかのもの、「馬」や「鹿」など、と区別するのに大変便利な言葉である。
アラビア語では「らくだ」を示すのに、
日本語には無い、たくさんの単語がある。
英語では、「dog」は細かく「hound」「mastiff」「spaniel」「terrier」「poodle」に分かれる。
すべて犬に関する単語だが、それぞれに形の関係性は無く、
どれも「dog」との形の関係も無い。
逆に、「spaniel」と「spanner(工具のスパナ)」に意味上の関係は無く
「poodle」と「nooble(麺)」の意味上の関係もやはり無い。
以上のように、言葉の形と意味との関係は、とても恣意的である。
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