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母音を発音する際に舌先をそり返すと、
下の筋肉が緊張して盛り上がり、咽頭に狭めが生じ、籠った低い音が加わる。
この音が、Rの発音に似ているため、r音化といい、
字母に右鉤[ ˞ ]をつけて、[ ɑ˞ ]、[ ɚ ]のように表記する。
中国語の北京方言やアメリカ英語で、rの直前の母音に現れることがある。

また、同じ調音点でも、咽頭の広さ、
つまり舌根の位置で音素を区別する言語がある。
西アフリカのイボ語やアカン語がそうである。
普通、舌根の位置は、舌の最高部の位置によって移動するが、
この言語では意識的に舌根を動かす。
舌根が前に出て、咽頭の空間が広がる時は、字母の下に[ ┤]を付ける。
舌根が後ろに下がり、咽頭の空間が狭まるときは、字母の下に[ ├  ]を付ける。
素性としては、舌根前進(Advanced Tongue Root; ATR)と言う。
e66dfb85.JPG

参考文献
斉藤純男 『日本語音声学入門 改訂版』 三省堂 2008

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