強勢(stress)は、韻律のなかでも特に、強弱の差である。
日本語は、イントネーション(高低)による区別をするので、
ストレスが意味の違いを生むことは無い。
ストレスを利用する言語の代表はやはり、英語である。
今更であるが、英語の発音記号とIPAは違う。
各国語の発音は各国で定めるので、IPAに準じている必要は無い。
特に、英語の発音記号での第一アクセント(´)、第二アクセント(`)記号は、
IPAでは異なる意味を指す。
IPAでの第一強勢は、[ ˈ ]上付き縦棒である。
第二強勢は[ ˌ ]下付き縦棒である。
記号はそれぞれ、強勢のある音節の前におかれる。
"phonetician"を例に取ると、
第一強勢は"ti"、第二強勢は"pho"にある。
英語の発音記号ではアクセント記号は母音の上に付けるので、/fo`unɜti´ʃn/である。
IPAではこれを[ ˌfoʊnəˈtɪʃən ]となる。
円唇後舌広めの狭母音の副次母音記号は省略した。
参考文献
斉藤純男 『日本語音声学入門 改訂版』 三省堂 2008
PR
この記事にコメントする
言語学が大好きな一般人のブログです。
過去の記事は、軌跡として残しておきます。
カレンダー
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
ブログ内検索
カテゴリー
最新記事
(10/02)
(09/30)
(09/29)
(09/26)
(09/25)
プロフィール
HN:
てぬ
性別:
女性
自己紹介:
大学院で言語学を学びたい大学生が、日々の勉強の成果を記録してゆく為の、個人サイトでした。
最新トラックバック
最古記事
(01/01)
(04/07)
(04/08)
(04/09)
(04/09)
P R