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音節の境界には[ . ]を用いると、二重母音のコラムで述べた。
逆に、リエゾンなどで本来、句や語境界がある音を連結して発音する場合には、
下部連結線[ ‿ ]を用いて表記する。
フランス語では"petit ami"を[ pətit‿ami ]と発音する。

また、語の境界にはスペースを用いる。
「青い空」[a.o.i soɾa]

単語よりも大きい境界、特に、韻脚と呼ばれる区切りには[|]を用いる。
フランス語やスペイン語などの音節リズムや、日本語のモーラリズムと異なり、
英語やロシア語は、ストレスリズムである。
例えば日本語では、「これはリンゴです」は、
「こ/れ/は/り/ん/ご/で/す」と等質な8拍で発音する。
しかし英語では、"this is an apple"を、
音節ごとに、"this/is/an/apple"などと、等質の4拍で発音することは無い。

ストレスリズムは、強弱の連続で、強と弱の組み合わせの繰り返しである。
例えば、強弱弱強弱弱強弱弱....
このような、強弱弱のひとつは韻脚(foot)とよばれ、詩の分野で有名である。
この区切りを、IPAでは、[|]をもちいて表記する。
"This is the boy I met yesterday morning"は
[ ðɪs ɪz ðə|bɔɪ aɪ mɛt|jɛstədeɪ|mɔ:nŋ]、となる。

参考文献
斉藤純男 『日本語音声学入門 改訂版』 三省堂 2008

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