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The parson may object to it.
この一文だけでは曖昧すぎて分かりにくい。
聞き手は、文脈に関係ないと思われる情報をとりのぞき、
それでも残ったたくさんの可能性を減らさなければならない。
この曖昧さは、語用論の在り方でもある。
話し手と聞き手は意味の交渉(negotiation)をして、
参照の合意、発話内行為の様相を築く。

A: The parson may object to it.
B: Parson? whitch parson?
A: The Reverend Sponer.
B: But he isn't a member. And he dosen't smoke anyway.
A: what's that got to do with the new biycicle shed?
B: I thought you were talking about the smoking ban.  など。

このような交渉で問題点が浮上してくる。
はじめに、これは想像上の、記録された対話として提示されたが、
多くの特徴が記録されていない、ということだ。
例えば、声色や声の高さ、ジェスチャー、表情、視線といった、
パラ言語学(paralinguistics)的特徴である。
これらは文脈と密接に関係しており、何が起こっているかを判断する決定打となる。
記録されたているのは、相互作用の外的な生成物であり、
参加者が経験するような、現実の対話の過程ではない。

ふたつめは、簡単な意味単位から始めたとしても、
もっと複雑なものの考察へと、深めなてゆかなければならない、ということだ。
個別な言葉として発話行為を対象としても、
そんなにきっちりと区別される発話行為は現実に起こらない。
交代で行われる意思疎通と、場の共有において、
意味は、対話の参加者の同意と一緒に、調節される。
主な語用論の問題は、どのように会話が調節されるのかである。
交渉の基本原則は何なのか、
どのように、人々は結合に協力しているのか。
情報伝達をするとき、人はある種の制限に組み込まれている。
それによって一人称の意図と二人称の判断が一致する。
これを協調の原理(cooprative principle)に同意していると言う。

意味論的な語彙の言語の潜在力に、語用論的な現実が与えられることはない。
そうするには、
人々が発話によって意味しているものが、
言語自体と関係があると認めなければならない。
人々が参加する対話は、意見の一致によって終わるだろう。
この時協調は、対立の邪魔をしない。
寧ろ、協調の原理によってのみ、
人は異議申し立てをしたり、対立関係を築くことが出来る。

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