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指示的用法と限定的使用

全ての参照表現が物理的な関連があるとは限らない、というのは非常に重要な事だ。不定名詞句は例2のa. のような物理的な存在を到底するのに使うことができるが例2のb. のようにまだ知られていないがあると思われる存在を描写するのにも使え、例2のc. のように存在しない物にも使える。

例2
a. There's a man waiting for you.
b. He want to marry a woman with lots of money.
c. We'd love to find a nine-foot-tall basketball player.

例2のb. の"a woman with lots of money"という表現は、説明的な性質に関してのみ話し手が知ってる存在を指定することができる。この場合、"a"は"any"とも言い換えることができる。これは限定的用法(attributive use)といい、"描写に合うものであれば何でも"という意味である。実際に頭の中に人が思い浮かんでいるときに、名前をなどの描写の代わりに使われるものは、指示適用法(referential use)と良い区別される。例2のb. の表現を選んだのは、この女性は、名前を持っているよりも多くのお金を持ってると聞いた時にきっと君は興味を持つだろうと思ったからだ。
同様の区別が定名詞句でも見られる。不可解な志を報じるニュースでは、レポーターは、おそらく例3のような事をいうだろう。"the killer"と定表現の参照している人が椅子か居ないかも知らずに。これは、話し手の参照される人が存在すると言う仮定に基づく、限定的な用法である

例3
There was no sign of the killer.

しかし、もしとある人物が殺人を犯し、建物に追い込まれた後逃げたとしたら、例3のような文章は、話し手の参照する人は存在するという知識に基づいた、指示適用法である。
この区別の重要な点は、表現それ自体は、参照元があるものとして扱われていないということである。しかし、話し手や書き手によって文脈の中で参照機能を授けられているか、いないかの違いがある。話し手は、よく、限定的用法によって、私たちに推測をさせ、私たちはかれらが何を考えているかを同定できる。たとえがそれが、例2のc.のように、存在しないものであってもだ。これらとおなじ類いの有名人は、歯の妖精とサンタクロースだ。

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