忍者ブログ
[218] [219] [220] [221] [222] [223] [224] [225] [226] [227] [228]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

もちろん話し手は、例4に見られような一人称複数"we"を使って、話し手とその他の人に当てはまる、一般的な規則を提示することができる。

例4
We clean up after ourselves around here.

英語ではこのような、潜在的な曖昧さによって二通りの解釈ができる。受け手を含まない話し手とその他を表す排他的weと、受け手を含む包括的weがある。文法的にこの区別をもつ言語もある。フィジー語は排他的一人称複数に"keimami"を、包括的一人称複数に"kada"を使う。
英語では、例4の曖昧さが、聞き手に何が伝えられたのかを決める、繊細な機会を与える。聞き手が規則が適用するグループのメンバーに自分がはいっているのか、それとも入っていないのか、を決める。この場合、聞き手が、伝えらた以上のものを決める。
包括的ー排他的の区別は、"Let's go"と"Let us go"と言うときの違いにも見られるだろう。前者の行動は包括的だが、後者は排他的だ。



空間的直示
先に述べた、距離に関する概念は、空間的直示に関係している。人やものの関連する場所を、示唆している。現代英語は、基本的な区別に、"here"と"there"の2種類の副詞だけ使われているが、古い文章やいくつかの方言ではかなり多くの直示表現が見られる。"yonder(話し手から離れている場所)"はまだ使われているが、"hither(こちらへ)"と"thence(そちらから)"は今は古めかしく聞こえる。この2つの副詞は話し手の方へと、話し手から離れた方へ、の動きの意味を含んでいる。"some"や"go"のような動きを表す動詞は、"Come to bed!"のように話し手の方にあるいは、"Go to bed"のように話し手から離れた方への動きを示すために使われるとき、直示の意味をのこしている。

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
言語学が大好きな一般人のブログです。 過去の記事は、軌跡として残しておきます。
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
プロフィール
HN:
てぬ
性別:
女性
自己紹介:
大学院で言語学を学びたい大学生が、日々の勉強の成果を記録してゆく為の、個人サイトでした。
最新コメント
[07/22 てぬ]
[07/20 ren]
[05/24 てぬ]
[05/22 ゆう]
最新トラックバック
バーコード
P R
忍者ブログ [PR]