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直示に関する考察を通し、人やものを参照する単語は、比較的単純な物であると癒ええる。参照するのはかなり簡単だが、どのように参照しているのかを説明するのはかなり難しい。人は参照する。参照(reference)は、聞い手や読み手が何かを識別するための、話し手や書き手の言語形式の使用と考えるのが良いだろう。
このような言語形式は参照表現(referring expressions)といい、代名詞("Shakespeare"、"Cathy Revuelto"、"Hawaii"など)、明確な名詞句("a man"、"a woman"、"a beautiful place")、あるいは不定の名詞句("he"、"her"、"it"、"them"など)である。参照表現のあるタイプの選択は、話し手が、聞き手が知っていると前提するものにかなりの度合い、基準となっている。共有している見ることができる文脈では、直示表現として機能する代名詞("Take this."や"Look at him!"など)は、十分に成功する参照だろう。しかし、同定はもっと困難で、もっと詳細な名詞句が使われるだろう(例えば、"Remember the old foreign guy with the funny hat?")。
そして、参照は、言語の使用の中で、明らかに話し手のゴール(例えば、何かを同定すること)と、話し手のビリーフ(例えば、聞き手は特定の物を知っていると期待できるか)とむすびついている。参照が成功するために、私たちは推測(inference)の役割も知っておかねばならない。実在と単語には直接的な関係がないので、聞き手の役割は、話し手が特定の参照表現を使って同定しようとした存在を正しく推測することである。何か存在や人を、その名前やもっとも適切な単語を使わずに参照したいと思うことは、珍しい事ではない。私たちは、曖昧な表現、例えば、"その青いもの(the blue thing)"、"あの嫌な話(that icky stuff)"、"名前の分からない彼(ol' what's his name)"、"例のアレ(the thingamajig)"などを使うが、これは聞き手の、私たちの頭の中にある参照を推測する能力に委ねられている。話し手は、名前すらでっち上げる。荷物をオフィスに届けにきた人がいて、宛先人の完全な名前が分からないが誰か分かる場合、彼には例1のように、こっそり参照することができる。

例1
Mister Aftershave is late today.

例1では、客観的に正しい(あるいは間違った)名前に基づいた参照により表現されているが、局地的には成功した(あるいは失敗の)表現の選択である。
例1から、成功した参照表現は、相手が頭の中について考える役割のある、話し手と聞き手の協力が必須であるといえるだろう。

注:Cathy Revueltoって誰だ!

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