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なんだか音声学のカテゴリーは
話題が統一されていないような気がするのですが、
まあ気にせず続けます。
今回は文節間のアクセント推移の簡単な話。

文節間のアクセントは、簡単に言うと譲り合い。
アクセントのない平板型または0型を、無核とも言うが、
前部要素と後部要素が両方無核であれば、結果も無核となる。
ムズカシイ+モンダイ=ムズカシイモンダイ
前部要素と後部要素のどちらかが無核で、もう一方が有核である場合は、
有核のアクセントが優先される。
ワタシガ+ワ^ルカッタ=ワタシガワ^ルカッタ
ユック^リ+ススメル=ユック^リススメル
両方がアクセント核を持った分節である場合は、前部要素を優先させる。
タカ^イ+ヤマ^ガ=タカ^イヤマガ

この法則は、前回紹介したような、
分節内のアクセント推移が全て適用された後に、適用される。

しかし現実の現象はモデルとは異なり、
副次アクセントと呼ばれるものも存在する。
「タカ^イヤマガ」は弱いアクセントを「マ」に残して発音される。
文節間でも、副詞を多く含む句のアクセント推移は、
長い複合語や、付属語が多い分節などと同じように、
予測不可能なアクセントが出現する確立が高くなる。

参考文献
匂坂芳典、佐藤大和「テキストからの音声合成を目的とした日本語アクセント結合規則」(1983)

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