言語学での階級化は普通、同じように行われる。
哲学者アイザイア・バーリンは、すべての哲学的疑問はこの文から始まるとした。
"everything is like something: what is this like?"
私たちは、対象が共通にもっっている特徴を識別し、
異なる特徴を無視することで、
二つのものを同じ種類に分類している。
複数のものがあれば、それらの共通点と相違点を見つけ、
ある基準を設けてそれらを分類することは簡単である。
言語においても同様である。
問題は、どんな類似点が、言語学上重要視されるか、ということだ。
第一章(04/09)で述べたように、
二重性(duality)を言語の本質と捉えるならば、
言語の最小の分類は音(sound)と文字(letter)である。
意味の無いもの二つが合わさって、意味のある単語(word)となる。
低い地位の要素が合わさってより高い地位の要素に変化することが、
人間言語の特徴であるうならば、
これの考えが、先ほどの問いのヒントになるかもしれない。
safe / seɪf /
save / seɪv /
この二つの語の違いは最後の子音である。
/ v /は声帯の震えを伴う発音であり、有声音(voiced sound)という。
しかし/ f /には声帯の震えはない。これを無声音(unvoiced sound)という。
二つの子音の共通点は、両方とも、歯と下唇の間を空気が通ることによる摩擦音であることだ。
したがって、同じタイプの音声であると分類することが出来る。
この子音は、音声学的(phonetic)な違いだけでなく、
音素(phonemic)の、物理音としての違いもある。
音素の違いは、単語の成立のレベルにおいて機能上重要である。
上の二つの子音は、/ seɪ_ /という同じ環境に現れて、違う意味をあらわす。
同様に、"f"と"v"の文字は、"sa_e"という同じ環境に現れて、違う単語となる。
この二種類の音と文字は、同じ環境において現れるので、
似た子音であり、同じ地位の音、文字の要素と考えられる。
"f"と"v"は、単語の示差性として、同じ機能を果たしている。
ではこの二つはどうだろうか。
pot / pɒt /
spot / spɒt /
この二つの語の/ p /という音は、同じ"p"という文字を使って表記されるので
同一のものだと考えられる。
しかし、音声学的には異なる音である。
/ pɒt /の/ p /は呼気と一緒に発音されるが、/ spɒt /の/ p /には呼気は伴わない。
この違いは、この二つの語に独特なものではなく、
英語の一般的な音声パターンの特徴である。
頭文字にくると、呼気と一緒に発音し、"s"の後だとない。
この違いは先の/ f /と/ v /の違いと、同じではない。
同じ環境において現れる違いではないからだ。
呼気を伴うか、伴わないかは、音声学的な違いではあるが、
英語では、音素としての示差性は無い。
だが、もちろん異なった音声システムをもつ、異なった言語では、
異なった音声学的特徴を採用している。
これが、私たちが新たな言語とであったときの混乱を生じさせている。
私たちの音声区別の感覚は、慣れ親しんだ言語の音素の区別と一致する傾向がある。
例えば、日本語では/ l /と/ r /の音の意味的区別をしないので、
/ ra'it /と/ la'it /の意味の違いが分からないだろう。
言語音は、
より地位の高い、語の構成要素としての、他者との融合に関する二重性においての機能を考慮し、分類することが出来るが、
この規則は、音と単語の二重性においてのみに限定されるものではない。
言語の描写のすべてのレベルにおいて適用できる。
哲学者アイザイア・バーリンは、すべての哲学的疑問はこの文から始まるとした。
"everything is like something: what is this like?"
私たちは、対象が共通にもっっている特徴を識別し、
異なる特徴を無視することで、
二つのものを同じ種類に分類している。
複数のものがあれば、それらの共通点と相違点を見つけ、
ある基準を設けてそれらを分類することは簡単である。
言語においても同様である。
問題は、どんな類似点が、言語学上重要視されるか、ということだ。
第一章(04/09)で述べたように、
二重性(duality)を言語の本質と捉えるならば、
言語の最小の分類は音(sound)と文字(letter)である。
意味の無いもの二つが合わさって、意味のある単語(word)となる。
低い地位の要素が合わさってより高い地位の要素に変化することが、
人間言語の特徴であるうならば、
これの考えが、先ほどの問いのヒントになるかもしれない。
safe / seɪf /
save / seɪv /
この二つの語の違いは最後の子音である。
/ v /は声帯の震えを伴う発音であり、有声音(voiced sound)という。
しかし/ f /には声帯の震えはない。これを無声音(unvoiced sound)という。
二つの子音の共通点は、両方とも、歯と下唇の間を空気が通ることによる摩擦音であることだ。
したがって、同じタイプの音声であると分類することが出来る。
この子音は、音声学的(phonetic)な違いだけでなく、
音素(phonemic)の、物理音としての違いもある。
音素の違いは、単語の成立のレベルにおいて機能上重要である。
上の二つの子音は、/ seɪ_ /という同じ環境に現れて、違う意味をあらわす。
同様に、"f"と"v"の文字は、"sa_e"という同じ環境に現れて、違う単語となる。
この二種類の音と文字は、同じ環境において現れるので、
似た子音であり、同じ地位の音、文字の要素と考えられる。
"f"と"v"は、単語の示差性として、同じ機能を果たしている。
ではこの二つはどうだろうか。
pot / pɒt /
spot / spɒt /
この二つの語の/ p /という音は、同じ"p"という文字を使って表記されるので
同一のものだと考えられる。
しかし、音声学的には異なる音である。
/ pɒt /の/ p /は呼気と一緒に発音されるが、/ spɒt /の/ p /には呼気は伴わない。
この違いは、この二つの語に独特なものではなく、
英語の一般的な音声パターンの特徴である。
頭文字にくると、呼気と一緒に発音し、"s"の後だとない。
この違いは先の/ f /と/ v /の違いと、同じではない。
同じ環境において現れる違いではないからだ。
呼気を伴うか、伴わないかは、音声学的な違いではあるが、
英語では、音素としての示差性は無い。
だが、もちろん異なった音声システムをもつ、異なった言語では、
異なった音声学的特徴を採用している。
これが、私たちが新たな言語とであったときの混乱を生じさせている。
私たちの音声区別の感覚は、慣れ親しんだ言語の音素の区別と一致する傾向がある。
例えば、日本語では/ l /と/ r /の音の意味的区別をしないので、
/ ra'it /と/ la'it /の意味の違いが分からないだろう。
言語音は、
より地位の高い、語の構成要素としての、他者との融合に関する二重性においての機能を考慮し、分類することが出来るが、
この規則は、音と単語の二重性においてのみに限定されるものではない。
言語の描写のすべてのレベルにおいて適用できる。
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