忍者ブログ
[230] [231] [232] [233] [234] [235] [236] [237] [238] [239] [240]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

秩序だった含意
一般的に、含意は、話し手の意味するものを扱う、語用論の概念ではないが、むしろ ||- で示される、純粋な論理学の概念である。例17の文章の中の含意の例を18にしめす。

例17
Rover chased three squirrels. (=p)

例18
a. Something chased three squirrels. (=q)
b. Rover diid somthing to three squirrels. (=r)
c. Rover chased three of something. (=s)
d. Something happened. (=t)

例17と例18の関係は、 p ||- q のように論理的な結果を単純に記号化できる。例17の発言では、話し手は、数多くの背景の含意(background entailment)を必然的に約束している。しかし、例17を発言するどんな時でも、話し手は、どんな順番でガンされているかを示唆する。話し手は、典型的にはストレスを用いて、もっとも目立つように、あるいはより重要に解釈されるように、含意を意味する。たとえば、19のa. のような前景的含意(foreground entailment)を指し示し、そして主な意味が、放浪者がある数のリスを追っかけていた、となる。

例19
a. Rover chased THREE squirrels.
b. ROVER chased three squirrels.

例19のb. では、焦点は放浪者にうつり、主な意味は、三匹のリスを追っかけた何者かである。英語でのストレスの機能のひとつは、このアプローチでは明確に話し手の発言の中での主な意味を目立たせることである。話し手が聞き手に、メッセージの焦点と何を意味しているかを示しているのである。
同様の機能は、例20のように、it構文と呼ばれる構造にも見られる。

例20
a. It was ROVER that chased the squirrels.
b. It wasn't ME who took your money.

例20の両方の文章では、話し手は、自分の信じていることを、それはおそらく既に前景的含意で考えられていることだが、聞き手に伝える事ができる。例20のb.では、個人的な責任を否定するために、前景的含意(someone took your money)は共有の知識である。b.の発話は、前景的含意は、実際の発話(たとえば可能性のある罪)なく、聞き手に起因すると考えるために用いることができる。これも、言われたこと以上に伝えられている例である。

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
言語学が大好きな一般人のブログです。 過去の記事は、軌跡として残しておきます。
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
プロフィール
HN:
てぬ
性別:
女性
自己紹介:
大学院で言語学を学びたい大学生が、日々の勉強の成果を記録してゆく為の、個人サイトでした。
最新コメント
[07/22 てぬ]
[07/20 ren]
[05/24 てぬ]
[05/22 ゆう]
最新トラックバック
バーコード
P R
忍者ブログ [PR]