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言語は、人間の生活、経験と、複雑に深く結びついている為、
その本質を識別するのは難しい。
もし、あなたが木の中に居て、木しか見えないとき、
木を見ようと思ったら、一度、木の外に出なければならない。
言語学の目的は、言語を説明することである。
その説明は、経験そのものと、ある程度の分離が無ければならない。

言語の記号は恣意的であり、
それゆえに、世界を定義するための概念化をすることが出来る。
言語は世界を映し、記録するだけではなく、世界を作るものである。
そして、人間が、積極的(proactive⇔reactive)であることを可能にした。

もちろん、違うコミュニティーの言語は、異なった世界の形を示すだろう。
経験の説明は、文化的しきたりと、言語の習慣の問題である。

しかし一方で、
現実の抽象化という人間特有の思考は、私たちの、外の世界の理解に制限を加える。
私たちの概念カテゴリーが、どんなに精巧であっても、
世界の全てを捉えることはできない。
かといって、抽象化を止める事は出来ずに、私たちは永遠に、
変わり続ける世界に、カテゴリーを適合させてゆくのだ。
現実を、カテゴリー再構築の絶え間ない工程に通し、選ぶべき説明を探している。
この終わりの無い調節可能な抽象化と、
物事の解釈の違う方法を出現することを可能にする潜在能力は、
言語のそのものに、既に備わっている。

知的な疑問、より秩序だった説明の発展の道具となる、
言語の抽象化能力は、学問の分野で浸透している。
私たちはこのような分野を、文化として考えることが出来る。
特定の、学者の集まりでの、伝統的な話し方、考え方であると。
他のどんな文化でも、実際の経験から抽象を引き出す。
言語学もそのような分野のひとつだ。
言語学は、言語の抽象化能力を、言語をカテゴライズし、説明する為に使用する。

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