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調音器官とは、音声を出すための器官のこと。
空気の通り道を変えたり、狭めたり、広げたりすることで
共鳴や摩擦音をつくり、音声を作る。
5ba5c41b.png 


肺は、体内の酸素の循環に不可欠な器官だが、発話にも不可欠である。
短い時間で多量の呼気を含むことが出来るが、
音声を出す場合は、細く長く息をはく。
あまりに風圧が無くても音声は出ない。
吸気を言語に使用する例は少ないが、驚いたときなどは音を生じることもある。

喉頭(こうとう)
いわゆる喉仏のところの軟骨と筋肉の組織。
肺につながる気管の入り口付近にある。
薄い膜である声帯を振動させることで、音声を生じる。
図での声帯の上にある、上を向いた突起が、喉頭蓋(こうとうがい)。
トイレの蓋のように、気管の入り口を塞ぐ。
ちなみに、気管の右にあるのは、食道。胃につながっている。


私たちが思っている以上に、すごく活発に動く。
喉の奥から、舌根、後舌、前舌、舌端、舌尖
上の図の「舌先」は普通「舌尖」と呼ぶ。

歯茎(しけい)
いわゆる歯ぐき。
言語学で重要視される歯ぐきは特に、図の、上あごの内側。

硬口蓋(こうこうがい)、軟口蓋(なんこうがい)、口蓋垂(こうがいすい)
上あごの、骨がある堅い部分が、硬口蓋。
その奥にある、やわらかい筋肉が軟口蓋。
軟口蓋からたれ下がる、あまった肉が口蓋垂。いわゆる、喉ちんこ。
口からはーっと息を吐くときは、軟口蓋と口蓋垂が持ち上がり、鼻腔への道を塞ぐ。
フランス語やドイツ語などでは、口蓋垂を振動させる子音もある。

咽頭(いんとう)
風邪を引いて喉が痛いときは大抵、咽頭壁が赤く腫れている。
鏡で口の中を見たときに、口蓋垂の後ろの壁。
アラビア語では、舌根で咽頭を叩く、という子音の発音がある。
無理すると咳き込むので、気をつけて。


参考文献
斉藤純男 『日本語音声学入門 改訂版』 三省堂 2008

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